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固定資産税はどうやって決まる?コンパクトハウスは有利なの?

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固定資産税はどうやって決まる?コンパクトハウスは有利なの?

こんにちは、新潟のコンパクトハウス専門店「ディテール・ベース」の佐藤です。

もう1月が終わってしまいました(悲)

12分の1がなんとも早く過ぎ去ってしまいました。

恐らくそのうち『気づいたらいつのまにか4月になっている~』みたいな事を言っているような気がします(笑)

 

さて、2月は確定申告のシーズンということもあり税金を意識する時期ですね。

住宅ローン控除1回目の適用の方はお手続きをお忘れなく。

4月になると1月1日の土地、建物の所有者に固定資産税・都市計画税納付書が届く時期でもあります。住宅購入費用と合わせて気になる項目ですね。

最近は、ウッドショックや材料不足による資材高騰などで、建物価格が全国的に上昇しています。

住んでから固定資産税が課税されますので毎月の住宅ローンと合わせて慎重に資金計画を練っていきたいものです。

今回はコンパクトハウスが固定資産税にどのような影響があるのかを『コンパクトハウスと固定資産税』というテーマでお話していきたいと思います。

 

固定資産税はどうやって決まるの?

まずはどのようにして固定資産税額が決まるのかをご紹介いたします。

家屋の固定資産税は建物が完成したのちに資産税課の調査が入り、固定資産税評価基準をもとに家屋の評価額を算出して、それに固定資産税税率1.4%を掛けることによって決まります。

固定資産税額=固定資産評価額×1.4%(標準税率)

家屋の固定資産税評価額は以下の式で算出されます。

家屋の評価額=評点1点あたりの価額×床面積×単位面積あたりの再建築費評点×経年減点補正率

家屋の評価額は簡単に導き出せるものではありませんが、固定資産税評価基準の中にある木造家屋再建築費評点基準表を確認することで、どういった素材の建材を選ぶとどれくらい評点が変わるのかといった事をある程度判断することができます。

理想の家にこだわりすぎて税金が高くなってしまったという事が起きないように、一度どのような点が評価に影響してしまうのか確認しておくのもよいかと思います。

評価の対象となる部分については以下の11項目の部分となります。

ちなみに、外構やカーポートなどは固定資産税の対象ではありません。

この11項目に対して、木造家屋再建築費評点基準表では素材別で評点が設定されています。

ボリュームが多いので何点か抜粋して表示します。

以下のような内容です。

(4)柱・壁体

(5)内壁仕上

(7)床

このように、

表の左側に評点項目及び標準評点数。
表の中心に標準量。
表の右側に補正項目及び補正係数。

が並びます。

 

コンパクトハウスは固定資産税に有利?

どんな家屋でも固定資産税額に大きく影響する要素としては

①構造
②大きさ(平米数)
③採用する素材
④標準的な設備を超える仕様や個数

があります。

コンパクトに建築した場合、上記のポイントが固定資産税にどのような影響を与えるのか弊社の仕様と比較しながら検証してみたいと思います。

 

①構造

木造12,400点
軽量鉄骨14,630点
鉄筋コンクリート20,660点

木造が他の構造に比べて一番評点は低いです。

弊社は木造になりますのでこちら一択です。

 

②大きさ(平米数)

平米数が大きければ大きい程相対的な評価額は大きくなります。

コンパクトに設計することで評価額を抑えることが可能です。

ただし、小さくても使用する素材によっては大きい建物よりも評価額が高くなる場合もあります。

評点が少ない=安い家
評点が多い=高い家

ではないという点は注意が必要です。

 

③採用する素材

こちらは例をあげて解説していきます。

 

・屋根

弊社で採用する屋根材はガルバリウム鋼板が標準です。評点12,250。

耐久性が高く実際の単価も中程度の瓦などと比べても高いのですが評点は低いので、採用価値の高い素材という事が言えます。

ちなみに、弊社の外観は箱型のお家が多いのですが、右側の勾配・軒出の補正係数は1.0→0.9と低くなりますのでこの点でも弊社のコンパクトハウスの効果があるといえます。

 

・外壁仕上

弊社では外壁も屋根同様ガルバリウム鋼板をメインとしています。

一般的によく使われるサイディングよりも評点が少なく、耐久性や軽くて地震時に有利という性能を考えると採用価値の高い素材となっています。

また、弊社のコンパクトハウスでは凹凸の少ない総2階の間取りを推奨しています。

右側の補正係数も平面の形状において1.0→0.8となりますので、こちらも効果があるといえます。

屋根と外壁を例にあげてみましたが、これ以外にも内壁仕上、天井仕上、床仕上といった項目があります。

内装に関しては好みに影響される部分が大きいのでどれが良いということはありませんが、一般的にはクロス貼りが一番評点が少なく、塗り壁や、タイルを貼るとかなり評点が上がりますので自分の採用したい素材がどのような評価を受けているのか確認して判断してみるのもよいかと思います。

 

④標準的な仕様を超える設備や個数

・建築設備

通常のサイズのキッチンではなく3mの幅のキッチンを採用したり、洗面化粧台が2つ設置されていたりなど標準的な仕様や数を超える内容のものが採用されている場合は評点が加算されます。

他には2階にトイレを設けるかなどプランニングの要素もありますが、標準的な仕様であれば特に大きな違いが出るところではないと思います。

ちなみに、『エアコンたくさんつけると固定資産税があがるのでは?』と気にされるお客様がいらっしゃいましたが、壁付けエアコンや後乗せの太陽光パネルは家電とみなされるので評価の対象外となります。

床暖房やビルトインエアコンは建物に組み込まれますので固定資産税の対象になります。

同様に『コンセントの数も固定資産税に影響があるのでは?』と質問されたことがありましたが、総合評点方式という平米数で単価が決まっている評価方法で計算するそうですので、一般的な住宅の税額に大きく影響することはまずないそうです。

 

まとめ

コンパクトなサイズで、凹凸がなく標準的な仕様で建てれば固定資産税は必要最小限で抑えられるのではないかと思います。

住んでからの固定費としては少しでも負担が少ないに越したことはないですよね。

相当特殊な素材や設備を採用しなければ多少の事であれば固定資産税には大きな影響を与えないかと思いますので評点を気にしすぎて家造りが楽しくないなんてことにならないようにしていただければと思います。

また、後から掛かる固定費という点ではメンテナンス性という観点も素材選びでは必要になってきますのでご検討の一つにしていただければと思います。

 

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